雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

 取引には常にリスクがつきまとう。

2019.06.13

 最近、賃料の不払いで契約を解除して建物からの明渡をする事件が相次いでいる。
 賃借人を退去させるのは一苦労なのだが、それをして家主から喜ばれるかというとそう単純ではない。
 家主にしてみれば、賃料の支払いはどうなるんだ?退去した際に遺していったゴミを何で家主が片付けなければならないんだと不満を言われることがある。
たしかにそうかもしれないが、賃借をする人たちすべて善良な方々かというと必ずしもそうではないわけで、賃料の支払いを怠る人はいるし、部屋を汚くしてしまう人も中にはいる。すべての取引がうまくいくなんて大間違いで必ず貸して損をする事例があることも覚悟してほしい。
 たまたま空いていた空家を困った人に請われて家賃もほどほどに貸してやったが賃料の支払いをされずに恩を仇で返されたと言う事例は同情するが自分の計算で所有地にアパートを建てて商売でアパート経営をしている人には、取引には常にリスクがつきまとうということを学んでほしいと思うのだ。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事

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