雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

 家庭内暴力と依存関係

2019.06.11

 DV被害者(女性)から相談を受けている。女性によれば、一度逃げてはみたものの、また男性の元へ戻りたいと思うのだと言う。暴力を受けることがわかっていてもそうなのだと言うから、なんか不思議な話だなあと思う。しかし、過去の依頼者にもそういう方がいた。
 暴力を受けることが長続きして慣れてしまうと、良くも悪くも自分がその相手の暴力性と深く繋がってしまう。そして、それが切れるとなんか倚りかかっていたものがなくなり倒れ込むことになり、そうならないために又繋がりをもとうとする。そういうことではないかと聞いたら、そのようなものですね、と言ってくれた。暴力を受けることに慣れっこになると、被害者であることは自立しないでもいいからある意味楽なんだとも言っていた。
 「倚りかからず」に生きるということは簡単なようで難しいことかもしれません。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です