雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

アイデンティティを持つ人には憧れる。

2019.11.05

 昨日は沖縄のことを書きました。
 翁長前知事は、「イデオロギーよりアイデンティティー」と呼び掛けて本土の政権に対して沖縄の結束を呼び掛けた。何度も書くが、慶び事がある度にみんなでカチャーシーを乱舞して喜びの表情を素直に表現する光景に憧れる。
 冷静に考えてみると、「アイデンティティー」と同じような言葉は日本語にあったのだろうか。「同一性」などと訳されているが、苦し紛れに訳された言葉のように思えてならない。他人と自分とを区別することがその本来の言葉の内容と思われる。しかし、元々同調性が強い民族だったからこそ、人と区別するという意識や慣習は根付いていなかったからかもしれない(これはボクの勝手な推論だ)。
 「千と千尋の神隠し」を観たことありますか?「顔なし」という人が千尋のそばにくっついていましたよね。あの個性がまったくないような人。これがほとんど多くの日本人だったんではないですかねえ。
 沖縄は本土に同化しようとした歴史があるというが、ボクの住む農村は、戦後、都会に同化しようとして別に捨てなくてもいいような生活慣習を次々に捨てていったように思います。沖縄はそれを反省して必死にもがいて今があるけれど、自分たちはいったい何なんだって思うんです。そういう立場にいるからこそ、強烈な個性を放つ人がいるとそんな人になってみたいなあと思うんです。

馬場秀幸  カテゴリー:その他