雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

4月20日 今年の参議院議員選挙はどうなる?

2022.04.20

 参議院の議席の3分の2以上を与党側にとられると、既に衆議院では3分の2を超える議席を与党側が確保しているので、いつでも憲法改正の発議ができることになる。今、かろうじて与党側は3分の2を割っている状況。しかも、これから3年間は国政選挙が原則としてないから、与党が「じっくり」改正発議をしようと思えばできる十分な期間があるということになる。今回の選挙は、護憲勢力にとっては正念場ということになる。
 ただし、6年前と違っていろんな不安材料がある。
 32ある一人区が全体の勝敗を決すると言われてきた。6年前は32のうち、11を野党が野党共闘で勝利することができた。
 ところが、その勝った選挙区は、今回盤石なのかというと決してそうではない。宮城県。野党共闘で勝利した議員はその後、自民党会派入り。今回は自民党の候補者として出馬する予定。福島県。宮城県の場合と同様、野党共闘で勝利した議員はその後自民党会派入り。今回は野党から離れて無所属で出馬する予定。山形県。野党共闘で勝利した議員は所属が現在国民民主党。自民党は候補者を立てないという話もあり情勢が混とん。国民民主党は与党に接近中。彼女が不戦勝になったとしても、与党なのか野党なのかよくわからない。大分は、国民民主党に所属している現職が立候補を予定している。しかし、共産党との共闘を国民民主党が拒否していることから、共産党も独自候補を立てるよう。
 参院選後がどんな状況になっているのか、やや憂うつな気分になる。

馬場秀幸  カテゴリー:その他