雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

2月26日 今週のことば 「大きな事実だったかというとそうではない」

2021.02.26

 「私にとって大きな事実だったかというとそうではない」
 山田真貴子・内閣広報官が25日の衆院予算委員会で、2019年に「東北新社」からの接待で菅首相の長男が同席していたことについての感想を問われて述べた言葉。
 国家公務員倫理規程は、公務員が利害関係者からの接待や金品贈与されるこをと禁止している。山田さんは、接待を受けたとされる2019年11月は総務省の審議官。「東北新社」は、総務省所管の放送法に基づく業務認定を受けていた。当時の山田には「東北新社」は利害関係者に該当する。その「東北新社」が当時の官房長官の長男という切り札みたいなもので接待をしてきたのだから、接待を受ける公務員はそれがどういうことかということくらいは分かっていただろう。その接待を受けるという事実そのものが公務に対する国民の信頼を失うことになる。それが「大きな問題ではない」というのだから、それだけで公務員失格である。

 

馬場秀幸  カテゴリー:その他