雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

新里宏二弁護士のこと

2019.05.29

 今日の朝日新聞の「ひと」欄に新里弁護士のことが載っていた。先生は、今「強制不妊訴訟で国の責任を問う弁護団長」なのだ。
 先生に初めてお会いしたのは、20年に京都で開催された第1回「日栄・商工ファンド全国弁護団会議」だった。
 当時、年利40%の利息を取る商工ローン業者に全国の零細業者、中小企業が悲鳴を上げていた。新聞にあるように「借金で人が死ぬような社会ではいけない」という思いをもった弁護士たちが弁護団の立上げを思い立った。東京の宇都宮健児弁護士、釧路の今暁美弁護士、大阪の木村達也弁護士、そして、新里先生もいた。
 京都から始まって弁護団会議は2ヵ月に1回全国各地を回りながら続いて行った。会議を取り仕切ったのは新里先生だ。個性的な弁護士たちの発言をうまくまとめていく技術は秀逸だった。具体的な獲得目標を掲げて次の会議につなげていく。若手の弁護士の発言や行動をどんどん促していく。会議を重ねるごとに仲間が増えていった。すごく知的にも刺激されておもしろい会議だった。
 今回の判決は残念だ。でも、これで終わることはない。最終目標は被害者の名誉と尊厳の回復。「こんなひでえことをしておいて、ふざけるな」先生の怒るのが目に浮かびます。

馬場秀幸  カテゴリー:その他

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