雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

映画「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」

2019.10.22

 カメジローは、ある時、米軍兵の沖縄女性に対する性的暴行を目撃した。女性の夫が女性を助けようとして米軍兵に抵抗した。米軍兵はその夫を銃殺した。こんなことが毎日のように戦後直後の沖縄で起きていた。カメジローは沖縄の復帰と平和の実現のために闘う。
 1952年、沖縄立法議員選挙で最高得票数で当選。しかし、その後逮捕されて弁護人なしの裁判で懲役2年の判決を受けて投獄される。2年後に出獄し、那覇市長選に出馬し、当選。カメジローを敵視した米軍は、1957年勅令でカメジローを市長の座から追放。しかし、それでも屈しない。1968年には立法議員選挙(現在の県議会議員選挙)で最高得票で当選。70年には戦後沖縄発の国政参加選挙で衆議院議員に当選。以後7期連続当選する。まさに「不屈」である。
 「小異を残して大同につく」というカメジローの言葉が印象的だった。このカメジローの思いは間違いなく、オール沖縄に繋がっている。
 昨日、高田世界館でみました。10月25日まで上映していますので、是非ご鑑賞ください。

馬場秀幸  カテゴリー:その他