雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

風間杜夫の話を読んでまた「蒲田行進曲」が観たくなった。

2019.09.29

 今、赤旗日曜版の「この人に聞きたい」は俳優の風間杜夫。「蒲田行進曲」制作当時の話を語ってくれている。
 この映画に出演する名の知れた俳優は松坂慶子さんくらい。銀ちゃんの風間もヤスの平田満も無名。おまけに映画の内容も、東映の大部屋をおちょくってるセリフが随所に出てくる。支度部屋で大御所さんを取り囲んだ俳優たちに「こいつら、学芸会ですわ」と笑われたという。
 たしかに無名だった。私が観たのは1983年5月。渋谷の映画館だ。無名でも感激した。それは、ギンちゃんとヤスがハイテンションな演技が映画の最初から終わりまで続き飽きることがなかったからだ。
 完成した映画を見て一番喜んでくれたのは大部屋などの東映関係者だったそうだ。
 「つか作品はどれも底にあるのは反差別、そしてテーマは愛です。
 でもその表し方がひねくれている。「これでもか」というほど弱いものを苛め抜き、最後にそっとその人を救い上げます。ヤスの生きざまに込めた、社会で踏みつけにされる人へのエールが伝わったんだと思います」(赤旗日曜版2019年9月29日付「この人に聞きたい 風間杜夫さん」)
 あれから36年も経ったんだあ。風間杜夫さんのお話を読んでまた観たくなりました。

馬場秀幸  カテゴリー:その他