雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

10月3日 コロナ禍で変わるもの、変わらないもの

2021.10.03

 親戚の葬儀に参加した。この1年半余りにもなるコロナウイルス禍の影響で葬儀も従前の儀式とずいぶんと変わるところがあった。
 通夜や告別式は原則として家族親戚だけとなり、一般の弔問客はその式の前に「一般会葬」時間がもうけられてそこに来てもらうことになった。蜜を避けるためだ。これによって、一般の弔問客は香典をお渡しし、故人の遺影の前で弔意を捧げ、ご遺族にご挨拶して帰る、式に参列してお経を聞くことまではしなくなった。これは、一般の弔問客には合理的であり、おそらくはコロナ禍が収まってもこの様式は続くのではないかと思う。
 それから、コロナ禍の影響で通夜のお夜食会もないし、初七日法要の後のお斎もなく、それぞれにお弁当だけが渡された。これは集団での会食を避けるためである。なかなか集まる機会が滅多になく、たまに集まったのに弁当というのは余りにも寂しい。おそらくこれは、コロナ禍が過ぎれば、また会食も復活するだろう。みんなで食べて飲むというのは大切な時間だからだ。
 コロナは不合理なものを押し流すかもしれないが、大切なものはそのまま遺っていくだろう。葬儀の会食がそうであるように、夜の街のにぎわいもそのうちに復活するのだろうと思う。

馬場秀幸  カテゴリー:その他