雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

10月7日 統一協会信者2世の記者会見を見る。

2022.10.07

 信者2世の小川さゆりさんの記者会見を視聴した。彼女の親がお金をもらいに彼女の職場まで来るという話がもう切なくて生々しすぎた。被害者の方々の話は本や新聞記事で読んだことがあるが、直接こんな形で語られると、やっぱり衝撃が全然違うなあ。
 会見の途中で統一教会からファックスが届く。文書は彼女の両親の署名入りだった。その中身は『彼女(小川さん)は彼女が言っているように精神に異常をきたしており、安倍元首相の銃撃事件以降、その症状がひどくなってしまっていて、多くの嘘を言ってしまうようになっています。そのため、この会見をすぐに中止するように』というものだった。その中止要請にもめげず彼女は会見を続ける。これを見ながら、自分や世間がこの3か月間、どういうことに憤りをもっていたのかが何となくわかった感じがする。
 親が信仰に夢中になり家庭が壊されてしまったこと。これに対する同情と共感と怒り。
 この感情に、統一教会に関わってきた政治家は果たしてきちっと向き合ってきたのだろうか?もう付き合いませんみたいなことを言ったところで、なんかピントがずれているんだよなあ。統一教会がしでかしてしまったことに対してあなたどう考えているの?という世間の問いかけに何も答えていないのと同じだ。今後一切付き合わないという将来のことを言われても、被害者の心のキズは癒えないと思う。過去の教団がしでかしたことに対して世間に向かって真摯に謝罪をしなければいけないんだ。
 臨時国会での細田衆議院議長の態度も、逃げているとしか思えない。これでは自民党の支持率は際限なく低下していくだろう。世間の問いかけに真面目に答えていないんだからね。

馬場秀幸  カテゴリー:その他