雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

11月22日 弁護士は嫌われて当然。

2021.11.22

 木下冨美子都議の記者会見に同席した弁護士、誰かと思ったら、私と同じ司法修習50期の桐生隆央さんでした。元気そうで何よりでした。
 桐生さんがネットでいろいろ叩かれていますが、どういうことを言ったのかというと、
「木下に関しては召喚状が3回出され、11月9日に登庁し、委員会に出席しましたが、他の議員は退席し、委員会は開催されませんでした。木下を議会に呼んでおき、出席したら木下以外の議員が委員会をボイコットする。私も一都民ではございますが、その立場から見ると『仕事をさぼっているな』」これに続けて、「木下のような不祥事を起こした議員を辞職させるためには、刑事裁判の結果、選挙権を失った場合、リコールによる場合、議会での除名処分による場合、この3つしかございません。」と言っています。
 つまり、召喚をしておきながら木下が出席したら他の委員みんなで退席する、こりゃあイジメだろ!しかも、議員の場合は上記に述べた3つの場合でしか辞めさせることはできない。議員として出てきた以上、議員として応対してあげるのがスジでしょ。退席するなんて陰湿なことするなよな!辞めさせたいなら正々堂々と除名すればいいではないか、ということなんでしょう。
 マスコミも世論も、頭を下げることを期待していたんでしょうから、おそらく桐生さんの発言には驚いたのでしょう。だから、ずいぶんとネットで叩かれた。
 もちろん、木下さんのしたことからすれば、辞職するのがスジだと思います。しかし、その辞職のさせ方に問題があったのではないでしょうか?と疑問を呈すること自体私は健全な意見だと思います。悪いことをしてしまった人には何をしても許されるというわけではない、ということを言っているにすぎません。弁護士は嫌われて当然。いうべきことは言ったほうがいい!

馬場秀幸  カテゴリー:その他