雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

11月24日 さだまさしの「親父の一番長い日」を聴く

2021.11.24

 さだまさしが、70年代は「意地になって家族の歌ばかりを歌ってた」ということ(11月20日のブログ参照)だったので、親父が娘の旅立ちを歌ったものがあったよなあと思って探したらありました。それが「親父の一番長い日」です。娘の彼氏に「娘をください」と言われて今までを回想し動揺しそして娘の幸せを祈る歌です。
 この歌が流行った頃はそんな思うことなかったですが、いざ同じ境遇になると詞の一つ一つが身に染みるんですね。
「お七夜 宮参り 夫婦は自画自賛 可愛い娘だと はしゃぎまわる」可愛くてかわいくてしょうがないんだ。
「七五三 新入学 夫婦は狂喜乱舞 赤いランドセル 背負ってか 背負わされてか 学校への坂道を 一人ふらふら下りてゆく」でかいランドセル背負って学校に向かう姿を不安でも見守るしかない。そんな可愛かった娘も成長して人を好きなる。
「ある日 一人の若者が わが家に来て お嬢さんを僕にくださいと言った 親父は言葉を失い 頬染めうつむいた いつの間にきれいになった娘を見つめた」
※   ※   ※
 娘の選んだ人なんだから間違いのない男だとは思うものの、どうして離れていってしまうんだ?いつまでも娘を自分の一部なんて思っていたわけだから、親父の寂寥感はとんでもなく重いんです。そこから、自分だって妻をもらうときは義父にそう思わせていただろう、自分の家族と言ったって、やっぱり別の生命体なんだから仕方ないだろう、なんていろいろ思いながら自分の動揺を鎮めて最後には娘の幸せを祈る。断腸の思いで送り出すしかないんですよね。

 
 
 

馬場秀幸  カテゴリー:その他