雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

12月25日 今週のことば

2020.12.25

「来年の夏に人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として東京で五輪・パラリンピックを開催する」
 日本国菅総理の言葉。12月21日都内で開催されたイベントのあいさつでの発言。
「打ち勝った証」といえば、聞えはいいが、結局はコロナが収束すれば、オリンピックを開催することができるよ、ということを格調高い言葉で述べただけ。そんなこと、私たちにだってわかるわね。国民が聞きたいのは、どのようにして収束するのかという政策とそれに向けた決意である。「勝負の3週間」これは見事負けたのではないでしょうか?願望だけを語られても、国民には響いてこない。

「夜眠れないとネガテイブなことばかり考えちゃって」
 日比谷公園で野宿をする丸山将司さん(32歳)の言葉。都内でイベント会社を経営し、年商3億円の売り上げがあったが、コロナで次々とイベントが中止になり、会社も廃業。妻とも不仲になり家を出た。やむなく自己破産。2009年のリーマンショックのような事態が再来している(12月21日「報道ステーション」)。

「ホテルが明細書を公表することは営業上の秘密に当たる」
 12月25日の安倍晋三の衆参両院議員運営委員会での答弁。「桜を見る会」の前日に、安倍後援会が多数の地元支持者をホテルに招き宴会をした。その費用を安倍後援会が補填した。1年前の安倍の答弁は補填した事実がなかったというもの。野党は明細書の提出を求めたことに対して、安倍は、ホテルの営業上の秘密としてその提出を拒否していた。
 夕食会のサービスというのはホテルの本業なんではないでしょうか?この業務の対価を受け取ったことを相手に証明するの領収書であり証明書。営業上の秘密になるはずがない。

馬場秀幸  カテゴリー:その他