雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

12月28日 NHKプレミアムドラマ「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」を観る

2021.12.28

 コロナ禍の息抜きはテレビドラマを観ることです。
 ドラマの主役は保護司さん。保護司さんというのは、犯罪や非行をした人たちと定期的に面接を行い、更生を図るための約束事(遵守事項)を守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の手助け等を行う人のことをいいます。
 ドラマの内容は、保護司・深谷善輔が、息子殺しで服役をし仮釈放で出所してきた老女(浅岡ルリ子)の担当保護司となり、彼女の奔放な行動に振り回されながらも、彼女の更生に尽くす生き様を描いたもの。深谷には館ひろし、館さんは渋くてカッコいい。
 深谷善輔の娘役には蓮佛美沙子。映画「転校生」やドラマ「七瀬ふたたび」で主役を演じた女優さんだそうで。正直今まで知らない人なんですが、大事に育てられてそのまま大人になってしまった娘の役を好演しています。
 罪を犯した老女には浅岡ルリ子。ギョロっとした目には慣れるのに時間がかかりますが、でもやっぱり大女優です。犯罪者という役もうまくこなしてしまうのだから凄い。
 ドラマの主題は、罪を犯した人がやり直すことができるのか? 間違いや失敗ばかりしてきたものにしてみれば、やり直しできて当然だと思いますが、とにもかくにも何かしたら、自分だけではなく家族や関係者まで徹底的にたたかれてしまう今の世の中。実際やり直しができるのかどうか。それをドラマは問うているようです。

 

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画