雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

2月10日 黒木華『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』は報道関係者への応援歌!! その1

2022.02.10

 コロナ禍の息抜きはテレビドラマを観ることです。
 『ゴシップ・・・』の第3回目のストーリーは惚れ惚れするくらい見事でした。黒木華や謎解きの面白さに感心がいってしまいますが、実はこのドラマの主題は、報道関係者への応援歌、なんじゃないんでしょうか。3回目を観ててそう思いました。
 ストーリーは以下の通り。
 「ネット上で10代から絶大な支持を集めている覆面女子高生シンガー「AOI」。ネットで流されるのは、その声とシルエットだけ。それ以外はすべて謎。ある日、「AOI」の正体を検証するという動画がネットに流れて話題になった。凛々子(黒木華)は椛谷(野間口徹)を伴ってその正体を探りだす。一度は「青野郁」という現役女子高生にだたどり着く。しかし、青野郁の声と「AOI」の声が違う。ネットにも「口パク」だというコメントがでる。凛々子と椛谷は音響研究所に行く、両者の声が別人だということが明らかになる。その後、凛々子と椛谷は「AOI」の歌詞の一つ一つをチェックするs。そして、古びたアパートの一室にたどり着く。凛々子が「あなたがAOIさんですね」と言った相手は、20年前に1曲だけヒットさせて消えたおっさんシンガーだった。」
 凛々子は、おもしろいと感ずると「ざわざわする」とつぶやきます。これは職業的な勘なのでしょう。表層的なモノに惑わされず、職業的な勘を頼りに真実を明らかにしていく姿勢、まさしくジャーナリズムのあるべき姿なんですよね。
 ちなみに、椛谷は凛々子の先輩記者。物語では、凛々子がクスノキ出版の就職説明会に先輩として壇上に上がった椛谷の「誰にとってもゆるがない事実を伝えるのが出版社の仕事。だからボクは知りたいんです」という言葉を聞いて入社したいと思ったというエピソードが紹介される。椛谷は、30代までは「週刊カンフル」のエース記者でスクープを連発していたが、40歳の時に妻に逃げられ、離婚。シングルファーザーとして息子を育てるために出世争いから降り、仕事への意欲もなくなり惰性的な日々を送っていた。だが、凛々子とこの仕事を共にする中で次第に忘れていた記者魂を取り戻していきます。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画