雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

4月15日 もし自分がウクライナ国民だったらどうするか?

2022.04.15

 自分がもしウクライナ国民だったとしたら。逃げるか?それとも国のために抗戦するか?
 また、国家に対しては何を求めるか?降伏か?それとも抗戦か?

 国家としてのウクライナがこの現状でどういう行動をとりうるべきか、いろいろ議論されている。国民の命を考えればとにかく早期の戦争終結を求めるべきで降伏もやむなし、という立場もあれば、降伏して国民の命が助かったところで、その後はロシアの過酷な圧政が待ち受けている、そうであれば徹底抗戦をするべきである、という立場もある。

 国家が今まで一人一人の国民に何をしてきたか。また、これから何をしてくれるのか? それなんだと思う。今まで国家が自分を虫けら同然のように扱ってきたというのであれば、支配者が変わったところで自分、家族、住民、国民の行く末は変わらない。だったら、ムダ死にしないためにも戦争から逃げた方がいいし、国に降伏を求めるだろう。他方、国家が愛おしいと思えばそれだけ、自分の命を国の防衛とを天秤にかけながら抗戦することも考えるだろう。
 
 ウクライナの人々がどういう歴史の中で生きてきたのかまだ十分に知り得ていないので、簡単にどうするべきだなんて言うことは自分にはできない。ただし、これだけははっきりいえる。過去の1945年8月に自分が大日本帝国に生きていて、正確な情報を受け取っていることができたとしたら、原爆の惨禍を避けるためにも早期にポツダム宣言を受諾して降伏してほしいと国に対して思っていたに違いない。

馬場秀幸  カテゴリー:その他