雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

4月20日 3度目の緊急事態宣言どうする?

2021.04.20

 数日前に書いたNHKスペシャルのドキュメンタリーが結構自分には衝撃でした。コロナに感染した患者がある日突然に重症化し死亡する。看護してきた看護師たちも追い詰められて精神がおかしくなっていく。コロナ患者の受け入れで病院経営が悪化する。コロナ患者の受け入れで、コロナ以外の重症患者や救急患者の治療がおそろかになる。
 
 医療崩壊を防ぐには、ワクチンが普及するまでは何度もロックダウンを繰り返していくしかない。それでは経済が崩壊すると懸念するかもしれません。そして、経済が崩壊し生活ができなくなり自死を選択する人も増えるかもしれない。そういう懸念は当然です。

 医療崩壊を食い止めることが先なのか経済を維持するのを優先するほうが先なのか。でも、今は迷わず前者を選択したいと思います。目の前の人をみすみす死なせることはできないでしょう。もちろん、経済が崩壊するかもしれません。しかし、その先に希望があることを示すことができるんであれば、死のうという気持ちをこらえて、絶望的な現状に耐えながら生き抜くこともできるんではないかと思います。 

 緊急事態宣言を出し、休業をした業者や会社には補償をする。そうしたら、国の借金がまた増えて国の財政が悪化する。債権者に見限られればおそらくは国債の価値も暴落し激しいインフレが起こるかもしれない。しかし、敗戦直後の日本もそれと似た状況でした。そして、私たちの先輩はそれを乗り越えてきた。政治家も知恵を振り絞ってほしい。
 
 優先課題を明確にして人々に進路を示すことが今の政治に求められている。
 

馬場秀幸  カテゴリー:その他