地元の医療にからむ話。発熱して外来に来る患者の取り扱いにどこの医院も困っているようだ。感染が拡大して医院の休院、閉鎖にでもなれば大事になるからだ。経営を考えれば当然であるが、医師としての立場からするとどうなんだろう？中には「〇〇医院だったら受け付けているようだからそっちに行けば」という医院もあるという。　
　その〇〇医院、老医師が奮闘している。「病気を訴える患者を診ないわけにはいかない」という単純な理由だ。それでも看護師は、老医師が感染しないかどうか気を遣っているという。こういう〇〇医院だったら、自分も自分の体をゆだねたいなあと思う。
　
　解雇をされたという労働者の相談が事務所にあった。倒産、解雇、これからこういう相談が続くだろう。勤務していた居酒屋の売り上げが激減し、その結果、経費のかかる正社員だった自分が解雇の対象にされたという。相談の中で、経営者はあなたに休業手当を出し、国から雇用調整助成金を受け取ることもできるんだが、という話を振った。相談者は「そういう話を経営者もしていた。でも、面倒でそういうことをするつもりはない」と経営者が言ったとか。

　試練や苦境に直面したときにこそ、人間の姿が正直に現れる。その立ち振舞いをボクらはよく観察しておいたほうがいい。