雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

4月29日 パチンコ店に補償せず休業だけを要請するのはおかしいのではないだろうか。

2020.04.29

 パチンコ店が、自治体の首長の休業要請で次々と休業を余儀なくされている。
 これがさも当然かのように報道されているが、こういう無批判な報道に強い違和感を覚える。
 パチンコ店にも営業の自由がある。休業をしてそれが長期化すれば倒産することも考えられる。パチンコ店の営業の自由は保障されて当然だ。もちろん、三密状態での営業を続ければ、感染の虞れが高まり、実際に感染者を出して住民の生命・身体の安全が損なわれることになる。パチンコ店の営業の自由と住民の生命・健康を守ることを優先するのかが問われる。
 
 パチンコ店の営業よりも住民の生命・身体の安全が大事だというのは日本における多数意思である(ボクもこの意見に異存はない)。しかし、パチンコ店には何の補償もなく休業だけさせて終わりという結論には疑問を覚える。どうしてか?自粛をしてもらうことによって、住民は感染のリスクを軽減或いは現状維持という恩恵を被っている。この恩恵に対して住民がパチンコ店に補償をするのが人間の道だと思うのだ。こういう思いがみんなに欠けているのではないか。
 
 どうやって補償をすればいいのか?共同体のみんなからお金を徴収してパチンコ店に補償してあげるのだ。みんなから徴収するお金を「税金」と呼んでいる。いやいや今、国にはお金がないんです、と言われる?じゃあ、国や自治体が借金をしてお金を用立てし、それをパチンコ店に渡せばいいではないか。国の借金を「国債」という。「税金」「国債」今こそそれを利用してみんなでこの国難を乗り切ろう!

 こういう発想でいいじゃないか。

馬場秀幸  カテゴリー:その他