雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

5月19日 質流れ寸前の貴金属を取り戻す

2022.05.19

 女性が男性に質屋でお金を借りたいというので自分の大切な貴金属を男性に渡した。男性はその貴金属を質に出しお金を借りた。
しかし、その後女性と男性との関係が悪化し、男性は期限を過ぎても借りたお金を質屋に返還しなかった。
 女性は、質屋にお金と保管料とを返還するから貴金属を返してくれと言ったが、質屋は男性の契約だから男性の承諾がない限り受け付けることはできないと断られた。それで、女性は弁護士のところに相談に来た。どうにかなりませんかね?

 どうにもなんないよなあと思って質屋に連絡したが、質屋はこちらに同情しつつも、男性の承諾があればいいのですが、を繰り返した。そりゃあそうですよね。

 ところが、その後質屋から電話があった。「男性が他の質入れの件で質屋にやってきた。女性の件の話をしたら流してもいいことを言っていた。だから、女性がお金を支払ってくれるのであれば、女性に質入れの貴金属を渡してもいい」と言ってくれた。
 
 こんなこともあるんだ。人情味ある質屋さんだった。女性は後日お金の支払をして貴金属を取り戻すことができた。もう変な男性には騙されないでほしいと思う。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事