雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

6月25日 ミネルヴァ法律事務所 破産

2020.06.25

 過払い金「ビジネス」が息詰まったのでしょうか?
 過払い金が発生する原因となったサラ金の高金利も、最高裁判決や貸金業法の改正により利息制限法の範囲に収まることになったため、多重債務者も年々減少傾向になることは、事務所の弁護士たちも承知していたはず。CMで広告をして多数の顧客を獲得する業務形態もいずれは先細りになることはわかっていました。どうして見切りをつけて業務の在り方を変えることができなかったのでしょうか?正直いって不思議です。
 何よりも負債50億円を遺し、結果的に顧客を放置することになりました。仕事として多重債務事件、倒産事件を扱っていたはず。自分たちが倒産する事態になれば顧客が行き場を失い困ってしまうくらいわかっていたはずです。余りに弁護士の道理や倫理からはかけ離れていると思います。残念です。

馬場秀幸  カテゴリー:事務所