雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

8月11日 立ち食いソバの話 その3

2022.08.11

 昔、駅のホームや駅前には立ち食いソバ屋があった。高田駅前にもあった。

 駅ホームで思い出すのは、信越線の横川駅だ。この駅は、駅弁「峠の釜めし」を販売するホームで有名なところ(だった)。東京に行くとき、この駅の停車時間がやや長い。乗客はホームに出たり窓からこぞって「峠の釜めし」を買った。ところが、私は駅弁ではなく、買うのは必ず天ぷらソバ。停車中にソバを完食してプラスチック容器を返却する。悠長には食べていられない。食べ終わると特急「あさま」が動き出す。あともう少しで東京だ。この楽しみも、新幹線開通で終わってしまった。

 高校の前にも立ち食いソバ屋があった。店の名前を「湯川」と言った。もっぱら高校生相手にお菓子などを売っていたが、ソバうどんも売っていた。ボクは、高校時代、この店をよく利用していた。数百メートル先にはラーメン屋もあった。「湯川」は古い構えで人気はなかったが、ソバやうどんが安かった。だから、ボクは「湯川」に通っていた。その店の若主人の顔は今でも覚えている。ここも今はもうない。

 新潟駅の「やなぎ庵」。新潟駅近くで飲んだり、新潟に出張して帰るときはこの店に入った。麺が揃っておらず手打ち麺のような太麺でおいしかった。ここは、新潟駅の万代口再開発で3年前くらいに閉店してしまった。
 
 そばつゆのにおいがボクを引き寄せた。

馬場秀幸  カテゴリー:日常