雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

9月 7日 離婚女性の相談は男性弁護士でもできるのかどうか?

2020.09.07

 離婚の相談をする女性は、依頼するのだったら女性の弁護士にしたほうがいいのか男性でもいいのか迷うのではないでしょうか?
 同性のほうが自分の立場を理解してくれるのではないかと思うのではないでしょうか?
 同性であることは弁護士を選択するうえで重要な要素の一つと思います。でも、そうは言っても女性の代理人を多くの男性がしております。必ずしも女性でなければならないということではないらしい。
 私なりにいいますと、自分の立場に「共感」してくれる或いはしようとしてくれる人なのかどうかというのが重要と思います。「共感」の姿勢があれば、性別はそれほど重要ではない。もちろん、なかなか女性の体特有の話を男性が理解するのは困難とは思いますが、それ以外の事情であれば、その人の立場に立って考えることは性別問わずできるはずです。 
 私は長女が生まれた頃、東京にいて妻と私と長女との3人暮らしでしたが、義理の母が助けに3カ月ほど来てくれて生活を共にしたことがありました。それだけで、夫の実家に入って義理の父母と生活を共にする女性の立場がなんとなくわかりました。生活習慣が違うから、合わせるのが大変ですよね。なので、自分が妻という立場で夫の家に入ったとしたら、絶えず夫の父母と口論をして鬼嫁と呼ばれるだろうと思いました。
 完全にその人になりきることはできないが、いろいろな経験を通してその人の生活や仕事や考えに近づけることはできるはずなんです。そういうことを通して「共感」する姿勢、これで何とか男性弁護士でも女性の離婚の相談にのれるんじゃないでしょうか?

馬場秀幸  カテゴリー:仕事