雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

6月3日 鈴鹿央士の『探偵教室クロステイル』を観る その2

2022.06.03

 一般の人は探偵業のことをどう思っているのでしょうか?

 料金を高くふっかけられたりする、料金の割に何もしてくれない。そんな疑問があるかもしれません。たしかにそういう疑問はもっともなところがあり、料金の明確化は、探偵業界が健全に発展するためにも必要なことのように思います。 
 私の知っている探偵さんは、尾行・張り込みにつき1日あたりの単価を出して見積をされています。そうであれば、相談の時点で費用が大体わかりますから、ぼったくらられたという気持ちもなくなるのではないかと思います。

 また、人の触れてほしくない恥部をあからさまにしてしまう仕事だから、世間様から褒められる商売ではない、と思う人もいるでしょう。
 ただ、依頼者の立場にとってみれば、本当の真実を知りたいという依頼者の要求に事実を調査してそれに応える仕事です。うやむやになっていたことがわかれば、その依頼者も、重い決断をすることができることもあります。

 たとえば、こんな事件がありました。
 男性と結婚をし専業主婦をしていた女性が、ある日突然男性から離婚を告げられた。だけど、女性は離婚を告げられる理由が思いつかない。女性はある日意を決して探偵に男性の浮気調査を依頼した。探偵が調査をしたところ、男性は週末になると会社の同僚だった女性の家に通っていた、しかもその同僚女性にはその男性との間に生まれた幼子もいた、ということがわかりました。最終的に、女性は相当額の慰謝料の支払を男性から受けて離婚をするに至りました。
 仮に何も知らずに男性から言われるがままに離婚するのかどうかの選択を迫られたら、その女性はどうだったのだろうかと考えます。探偵が調査してくれた事実が女性に決断する材料を与えてくれたことは間違いないと思います。

 依頼者の気持ちに寄り添うってのが『探偵教室クロステイル』のテーマでした。人の悩みや気持ちに寄り添う人が増えてくれるのであれば、それは探偵でも弁護士でも、普通の人たちにとっては喜ばしいことではないのかなあと思います。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画