雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

11月1日 調停で離婚成立。そのとき弁護士は何を考える?

2021.11.01

 今日も離婚事件が一件成立しました。
 お客さんが離婚を決意してからずいぶん時間が経過しました。調停の期日がある度或いは弁護士事務所に呼ばれる都度重たい気持ちになっていたと最近話してくれました。やっとその精神的負担からも解放される、人生の再出発ができる、やれやれと思われていると思います。
 さて、お客さんに寄り添ってきた側の弁護士は、事件が終了したとき何を考えているのでしょう? なんとか依頼の趣旨に応えることができたという達成感。報酬をもらえるという打算。いろいろありますね。ただし、これからお客さん一人になって大丈夫だろうか?という不安も正直感じます。おせっかいに思われるかもしれませんが。特に子を抱えた女性なら、仕事は?子育ては?大丈夫なんだろうか、と考える。その一方で事件が終わったのだからその後のことは自分がでしゃばる話ではないとも思う。せめて最期に握手を交わし今までの労をねぎらってあげるしかないのではないか。そんないろいろなことを考えています。
 本当は、事件が終わった後も、気軽に育児や生活のことを安心して相談できる居場所があれば、そんな余計な事は考えないのですけれどね。

馬場秀幸  カテゴリー:その他