雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

1月16日 話して救われることもある。

2023.01.16

 この前自死のことを書いたのがきっかけで、自死について知人と話をした。
 その知人も、死にたいと思ったことがあったという。
 きっかけは、なんでもないことだった。PTAの役員をやっていた時、もう一人の役員が教職の経験があり学校のことも知っていて、自分に何も知らせずどんどん一人で何でも決めてしまい、自分は劣等感にさいなまれてしまっていたというのであった。そして、悩んでいたことを誰にも知らせなかったから、家族からも周囲からも自分が死ぬ思いで悩んでいたなんて思われていなかったはずと言っていた。そして、悩みだしたらだんだん視野が狭くなり、死ぬことだけを考えたという。幸い、病院に通い薬を飲むようになって次第に回復したというのだが。

 この人と話してわかったことは、人間の悩みなんてホントに人それぞれで、周りの人からみればバカバカしいことでも、その人にとっては死を考えるほどのものであったりすることもある。そして、問題は、そうした悩みを誰にも言わずに抱え込んでいれば、どんどん思考力も衰えていってしまうかもしれないということだ。

 解決策はといえば、どんなことでも人に話してみる。話せば救われることもある。

馬場秀幸  カテゴリー:その他