12月10日 誰に資産を渡すのか?

90歳の女性。彼女には同年齢の夫、もちろん、子や孫もいる。
自分の資産を誰に遺そうかと悩み、遺言の相談にきた。
その女性、遺言を書かないとしたらどうなるの?と聞いてきた。
「遺言がないと、法定相続分で分割することになる。だから、旦那さんがご存命なら遺産の2分の1は旦那さんに渡ることになりますね」
と回答した。
そうすると、その女性、血相を変えた。
「夫だけにはやりたくないわ!どうにかならないものですか?」と言ってきた。
深くは聞かなかった。が、女性と夫との間でどんな葛藤があったのだろうかと想像する。
相続・遺言には生前の人間関係が色濃く反映する。どうしたらもめないのか。実は簡単なようで難しい。