「みなさん、こんにちは、ガースーです」菅義偉（日本国総理大臣）
　菅首相、１２月１１日、ニコニコ生放送に出演。ヘラヘラしたあいさつの直後に「東京　新たに595人感染」というニュース速報が入ってくる。ＴＢＳのニュース２３は、菅首相の生放送とほぼ同じ時刻に、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が「今まで以上のリーダーシップを持ち、先手を打って対応してほしい」と訴えていたことを対比させて放映。観ていると、どちらが本当の国のトップなのかわからなくなる。

「日本の人権は虹みたいあもの。遠目には美しいが、実体はないに等しい」免田栄さん。
　1950年に死刑判決を受け、52年に死刑が確定。無実を訴えて６度目の請求で再審開始。その後無罪判決が確定した。12月５日95歳で死去。拘置所で見送った死刑囚70人。次は自分かという恐怖におびえ続けたという（朝日新聞2020.12.6「天声人語」）。こういう方の言葉を聞く度に、基本的人権は「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」であって、最初から存在したり誰かから与えられるものではない、ことを深くかみしめなければと思う。