8月7日 NHKBSプレミアム「流行感冒」を観る
4月に録画していたものを観ました。
私(志賀直哉)に本木雅弘、その妻に安藤さくら、お手伝いさんに古川琴音。古川琴音は最近観てた「コントが始まる」で好演。このドラマでもいい演技してました。これからが期待される女優さんです。
おはなしは、「私」が当時日本に流行していたスペイン風邪に、娘がかかることをおそれ(「私」には長女を出産後すぐに死なれてしまうという悲しい出来事があった)、娘の面倒を見てくれたお手伝いさん(「石」古川琴音)にきつく行動制限を強いる話。「石」は、「私」から外出を禁じられていたのに、大好きな大衆演劇を「私」に黙って観に行ってしまう。「私」は「石」が信じられなくなり、ひまをだそうと考える、というもの。
流行感冒が原因で、人間同士疑心暗鬼になり大きな溝ができてしまう。とにかく極度に行動制限を徹底する「私」。それをやりすぎだと考える編集者や、自分の正直を貫こうとする「石」。今おかれている日本の状況そのものといえる。