雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

まだ始めたばかりの事件ですが。

2019.12.04

 知的障害を持った方の事件を受けました。知人に言われるがままにネットでお金を借りる契約をしたのです。
しかし、この方には契約をしたという意識がありません。この方が知らないところで、借りたお金は知人が使ってしまったようです。
その後支払いが滞り、貸金業者はこの方に支払督促を提起しました。しかし、この方には「支払督促」の意味がわかりません。その通知をそのまま放置していました。そうしたところ、給与の差押えを受けました。差押えによって勤務先の経営者がおかしいと思い、弁護士にこの方をつないできました。
 まず、私にはどうして本人と直接面接もしないままに契約ができてしまうのか、本人確認はどのようにするのか。しばらくサラ金問題から離れてしまっていたせいかよくわからないのです。
 それから、知的障害を持った方には支払督促とか裁判所からの訴状とかもらってもよくわからないことがありえます。こういう場合、知らないまま仮に判決が確定してしまったら、もう救済の余地がないのかどうか?再審事由にはなるのかどうか。初めての話でわかりませんでした。
 何とも恥ずかしい話ですが、手探りでやってみるしかないです。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事