雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

政治がなぜか上滑りしているんだよなあと感じる今日この頃

2019.12.03

 相続財産管理人の仕事で死亡された人(相続人がいない)の自宅を解体することになった。
 現場に着いたら、重機の運転席からオペレーターが出てきた。見たら見覚えのある方だった。「どこかで会ったよね?」と聞いてみたら、10年前のボクのお客さんだった。
元気そうで何よりだった。
 さて。建物を解体したのはいいが、土地はおそらく誰も引き受けてくれる人がいないだろう。田舎なのだ。その人に聞いたら左隣の家は居住者がいるものの一人暮らしの90歳のおばあちゃん。右隣はいい建物が建っていたが空き家になっているという。隣の人が庭にでもしてくれればいいけれどそういう可能性がないのだから、第三者が買い受けるなんてまずないだろう。そうすると、おそらくは誰も所有者がいないということになって国に帰属することになるだろう。
 こういうことを夕方、相談に来られたお客さんにお話をしたら、街場もみな同じだという。居住するのは高齢者ばかり、空き家も目立つという。こんな現象がもうずいぶん前から起きていたが、最近急激に進んできているという印象がする。
 「桜を見る会」の追及も重要なのだが、野党は未来の骨太な青写真を示してほしい。今のままでは日本は企業があっても働く人がいなくなる。高齢者が異様に多くなる。足りない労働者は外国から労働者を呼び込むのだろうが、それで日本全体を支え切れるのだろうか?

馬場秀幸  カテゴリー:その他