雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

イギリス政治 これからどうなる?

2019.09.26

 今日になったら風邪は少し楽になった。大事にはならないで済みそうだ。
 さて、ブレグシットはどうなるのでしょうか。イギリス政治から最近目が離せません。
 ボリス・ジョンソンは議会の9月から10月中旬までの閉会を決定し、その間に条件なしのEC離脱を目論んでいました。ところが、イギリス最高裁はジョンソン首相の決定を違法と宣言。日本の最高裁であれば、これは政治問題だとか言って統治行為論で何も判断しなかったでしょう。内閣などの政治的行為には一切判断しようとはしない日本の最高裁とは大きく異なります。
 さて、イギリス議会は再開されました。ジョンソン首相はだったら総選挙だというが、最大野党の労働党はそれに直ちに応えない。労働党は支持率が低下しています。ジョンソン首相に与することはできないが、かといって民意を聞く総選挙にも消極的で行き詰まりを見せています。そのうちに10月末日までのブレグシットの期限が近付いている。ホントにどうなるのかなあ???
 イギリスの政治課題は決して日本とは無縁ではありません。EU加盟、経済成長とともに東ヨーロッパなどから移民が流入。移民がイギリス庶民の仕事を奪う。そして、EUに関わる知的エリートが甘い汁を吸っている。こんなことは許せない。EUからの離脱を、偉大なイギリスの復興をというのが、ブレグシットが問題になった背景事情です。
 日本も同じ問題を抱えるでしょう。外国労働者の流入。これによって日本人が仕事をなくしたり、あるいは働いても賃金が上がらない。そういう未来が来るんじゃないでしょうか。その時に外国人を排斥したり、強い日本を取り戻せ(今も言っていますけどね)なんて言う時代になるんじゃないでしょうか。イギリス政治の今後の推移を見守ることも決してムダではないと思うのですが。

馬場秀幸  カテゴリー:その他