雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

今月は5件の法律相談となりました。

2019.10.07

 今月は5件の無料相談の申し込みがありましたが、今日はとりあえず3名の方のお話を聞きました。
 一つは、十数年前に私が破産の依頼を受けて破産免責をした方の相談。電話料金がどうも債権者リストから漏れていたらしく今になって請求されて困っているというもの。これは、免責決定の写しを債権者に送り付ければ大丈夫。漏れたのが悪意によるものでない限り、債権者も了解してくれるはずです。そういう相談をして後はその後のお客さんの生活のこと。迷惑をかけてしまったけれど、それなりに関係者の方々に誠意を尽くして現在では親戚、友人らに扶けてもらいながら生活をしているとのこと。よかったです。
 二つ目は、相手方から離婚を突き付けられたが、離婚したくない高齢者のご相談。できれば添い遂げたいという話はわかります。しかし、相手方に復縁を決意させることは相当に難しい。これは気持ちの問題です。自分がイヤで離婚をしたいと言っていますから、相手方を非難してしまったら元も子もなくなってしまう。本当にすまなかったという気持ちを行動で示して翻意を促すしかありませんよね。法律の話というよりは心理学の話になってしまうのかな。
 三つ目は、若い女性の方の相談で、配偶者の高圧的な言動行動に悩まされているとのことでした。当たり前ですが、別れる場合のメリットとデメリットとを比較して考える、もちろんボクだったら自由に生きることを選択しますけどねと回答しました。相手方に対して情があるので判断がむつかしいともいわれました。そうであれば別居してみればどうだろう。試練の場を与えられた時、人間というのはその本性が明らかになる。別居しますと言われて相手がどういう態度をとるのかそれをみて決めればいいさ。君を思いやるそぶりがあれば捨てたものでもないと思う。君をあしざまに罵るのであればこの程度の人間かと思ってあきらめもつくだろう。これもまた法律論ではなくておやじ臭い人生談義になりました。
 また、来月の相談が楽しみです。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事