雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

依頼者との話の仕方

2019.07.16

 依頼していた弁護士が余りにも威圧的で依頼を断ったという方が来た。
 私も、他人のことをとやかくいえない、ということを話した。
 離婚事件だったが、私の依頼者が自分の主張に固執し、何度も同じことを言い返して来た。私もいろんなことで気持ちに余裕がなかった。電話できつめに言った。
後で依頼者の姉から思いっきり叱られた。「妹はあなたから怒鳴られた後、ずうっと泣いている、どうしてくれるんだ?言い方ってものがあるだろ」たしかにその通りだ。とりあえず姉に謝り、その後電話を掛け直して依頼者に謝った。弁護士と依頼者との間には圧倒的な知識や情報量の差がある。私たちにはすぐ理解できても、依頼者にはなかなか理解できない話もある。また、弁護士にとっては多くの事件のうちの一つの事件だが、依頼者にとっては一生に一度あるかないかの裁判沙汰である。何度も納得して聞き返すのも至極当然なのだ。自分は心底悪いと思って謝った。相手もそれで許してくれた。自分や相手の置かれた立場をわきまえて対話を心がけることは大切なことなのだ。
 

馬場秀幸  カテゴリー:日常

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