雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

刑事弁護人としての履歴 その3

2019.07.27

 母がかわいいと思っているわが子を殺めてしまったり、無理心中したりすることがある。
 これは、考えてみればおかしい話だが、現実には怒ってしまうのだ。それは、人間も極限状況に追い込まれれば正常な判断ができなくなるからだ。
 母親は、いろんなことに悩んで死ぬことを決意する。そして、自分が死んでしまっては、わが子が可哀想だということでわが子を先に殺めたり、わが子と一緒に死のうとする。
可愛い子を殺めること自体おかしいのだが、少なくともそういう考えをしてしまうようだ。
 類似の事件で心身耗弱を主張して認められたことがある。妻でもあり母でもある女性が、夫から壮絶な家庭内暴力を受けていた。家庭はくつろぎの場であるという。だけど、それは互いに思いやる気持ちがあって成り立つものである。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事