雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

刑事裁判 拘留180日ついに保釈が認められる。

2019.11.20

 刑事事件の被告人にやっと保釈が認められた。逮捕されてから今日で拘留180日。よくもここまで耐えてくれた。弁護人3名で頑張ってきた事件。感無量である。
 一貫して否認を貫いていた事件である。今回の保釈請求おそらく5回目か?9月に公判が開始されて先日ようやく検察官立証の尋問が終了した。昨日書いた通り、被告人が否認している場合に早期の保釈が認められることはあまりない。今回もまさにそれが裏付けられたことになる。
 拘留の長期化によって被告人の生活も仕事もボロボロになる。しかし、そこまで拘留する必要がどこまであるのか?被告人は仮に有罪になった場合にその罪を償えばいいのであって、まだ審理中の段階で長期の拘留という制裁を科する必要はない。生身の人間の生活と仕事、そして刑事裁判で検察官側と対等に争う権利を保障してほしい。
 まずは裁判所が、起訴されれば有罪だろう、だから拘留しても許されるだろう、無罪になったら刑事補償という金銭で償えばいいといった、倒錯してしまった考えを根本的に改めるべきである。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事