雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

新潟県人かどうかはそんなに重要なことなのか?

2019.07.07

 安倍首相は、7月5日の新潟の街頭演説で打越さくらさんについてこう述べた。
「相手候補は、当選するためだけにいきなり新潟にやってきた人。塚田さんは新潟のために働きたいとがんばっている。相手候補は新潟を利用してバッジをつけたい。」
 相変わらずひどいことを言う人だ。
 しかし、「そともの」だということについては私たちもそれなりにきっちりと批判する必要があるだろう。
 新潟の人間かどうかってそんなに重要なことなのか?
 たしかに、私も当初、どうして新潟から候補者が出ないのか、出てほしかったと思った。身近な人であればあるほど気持ちの入れ方が違うからだ。しかし、徐々にそんなことはどうでもいいと思うようになった。
 打越さんは、統一候補に決まってからただひたすらこの広い新潟を回っていった。必死になって新潟にどっぷりつかろうとしている姿がわかってきた。
 彼女の弁護士としての経歴は輝かしいものだが、私が魅かれるのは、決して楽な仕事とはいえない家庭の現場の事件をひたすら自分の仕事してこなしてきたことだ。その現場に向き合う中から児童虐待やDV事件を社会に問うてきた。飾りっ気もないし地味だけれどただただひたむきに現実をみて仕事をしてきた姿に感動する。
 彼女だったら、政治の手が届かない現場の実情をしっかりと国会に届けてくれるはずだと私は思う。
 社会の現実を直視する人と権力者に忖度する人、どちらを私たちが選ぶべきかは明確ではないか?
 新潟県人なのかよそ者なのかということはさほど重要なことではない。県民のためにひいては国民のために仕事をしてくれるかどうかということが真に重要だと私は思う。

馬場秀幸  カテゴリー:その他

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