雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

1月13日 ゴーンの弁護人は、さすがウイットに富む皮肉を言ってくれた。

2020.01.13

ゴーン被告の代理人弁護士(フランスの元人権担当大使のフランソワ・ジムレ氏)、森雅子法相が「ゴーン被告は司法の場で無罪を証明すべきだ」と発言したことについて声明を発表し、「有罪を証明するのは検察であり、無罪を証明するのは被告ではない。ただ、あなたの国の司法制度はこうした原則を無視しているのだから、あなたが間違えたのは理解できる」などと皮肉を込めて批判した。
 森法相は代議士になる前は弁護士をされていた、優秀な方だったと聞く。それでもゴーンの批判が国際的に広まることにずいぶんと慌てたのだろう。無罪推定の原則(有罪の立証はすべて検察官がする)と相反することを言ってしまう。それをフランスの弁護人がウイットに富んだ皮肉で批判するのだから、なんともおもしろい。顔色変えて反論するよりも、その批判された内容を再検討する謙虚な姿勢を見せてほしいと思うが。謙虚な姿勢などは現在の安倍政権では無理だろうなあ。

馬場秀幸  カテゴリー:その他