雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

1月28日 自分が自分でなくなるという喪失感

2020.01.28

 朝日新聞の全国世論調査。「選択的夫婦別姓 賛成69% 反対24パーセント」(朝日新聞2020.1.28)
 姓は自分を特徴づける重要な要素であることは間違いない。それが婚姻によって改姓を余儀なくされることは、自分が自分でなくなるという感情を生む。そうまでして改姓に合理的な理由があるかどうか?夫婦、家族の一体感を維持する?姓が同一だからということと家庭の絆が維持されるということとは全く論理的な関係はないだろ。う。単に感情の問題のような気がする。

 今日は、相談者から実家の不動産の清算業務を依頼された。年老いた親戚の方も同席されたが、実家や田んぼの処分をするという決断に思わず涙をが流されていたのがとても切なかった。かつては田んぼを所有するのも一苦労の時代があった。大変な苦労をしながら農地を取得したという話を祖父や父からよく聞かされた。それも今では自分で作れない。管理ができないという理由で手放さざるを得ないのだから。必死に守ってきた人からすれば、誠に切なくひどい話なのだ。
 

馬場秀幸  カテゴリー:仕事