雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

1月8日 カルロス・ゴーン被告が記者会見で何を言い出すのか楽しみだ。

2020.01.08

(10時からゴーン被告の記者会見)
 ゴーン被告が何を言い出すのか楽しみだ。私は、彼が日本の法を犯した以上保釈金を没収されること、本来であれば保釈取消をされて即座に収監されるべきことは当然と思う。ただし、ゴーン被告がぶち当たった人質司法のひどさは同情するものであり、この司法のシステムを弾劾することは全然おかしくないと思っている。
(イランとアメリカ)
 イランが、イラクにあるアメリカの基地を空爆したという。間違いなく戦争が起きるという不安があおられる一方で冷静な見方もある。イランの高官は「国連憲章の自衛権行使で釣り合いの取れた措置だった」としてそれを超えた軍事力行使については何ら言及していない。イランの国民にとってはアメリカの基地に打撃を与えたということでそれなりの鬱憤を晴らしてもらったともいえる。他方、アメリカにとっては、実際の人的被害などは少なかったものといえる。アメリカは開戦に70%の国民が支持しているという調査もあるが、その一方で1万人もの国民が戦争反対のデモをしたとも伝えられている。後はトランプがどうでるかだ。戦争の回避を望むのであれば、ここで両国の感情を冷静にさせる必要があるだろう。
 イランの友好国でイランの原油に頼る日本としては積極的な平和外交を展開するべきではないだろうか?そういう観点からすると、安倍が中東を訪問すると言いながら、今日になってすぐにその中止を発表するようないい加減な態度は一体何考えているんだという批判が出て当然だろう。

馬場秀幸  カテゴリー:その他