雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

10月14日 与党系と野党系 君はどっちに投票する? 

2021.10.14

 選挙が近づいてきた。
 普段付き合っているのは野党やその支援者の人たちばかりなので、おのずと話題は似通ってくる。それだと視野が狭くなる。なので、自民党を支持するっぽい友人に聞いてみた。「与党系と野党系 君はどっちに投票する?」
 その人の回答は明確で、やっぱり与党系だった。理由は、「与党(自民党)を支持しているわけではない。だけど、野党系はいつも批判ばかりで対案がない。だから、与党系!」ということだった。
 う~ん、道のりは遠い。野党系は対案がないというが、それは違う。野党はきちんと対案を出している。問題なのは、与党になれない以上、その対案を実践することができないからどうしても、まともに聞いてもらえないのではないだろうか。だから、「批判ばかり」に聞えてしまうのではないか。
 野党系に投票してもらういい方法はないかなあと考えてみる。
 新聞に目をやると、大島新さん(ドキュメンタリー監督)は、野党が「おおらかさに欠ける」と有権者から見られてしまっていると指摘する(朝日新聞2021.10.12「野党の生きる道」。野党は、「社会を変革しなければならない」という立場で、強い自己主張と自負心、理想主義、原理原則主義が先立つイメージが強い、これが国民感覚にフィットしないのだと、大島さんは指摘する。だったら、野党は万年野党じゃねえか?とも思うが、おおらかさをアピールするしかないんじゃないか?
 今回の衆議院議員選挙では、野党が全国289の小選挙区のうちの280余りで事実上の一本化にこぎつけた。今までの野党同士が口角泡を飛ばして互いの政党をけなしあっていた頃とはまったく違う。多少の不満や犠牲は双方で我慢して巨大与党に立ち向かう。これって、昔に比べたらすごい「おおらかな」連帯なんではないだろうか。あとはおおらかな政策を打ち出すことだろう。それはそんなに難しくないはずだ。
 

馬場秀幸  カテゴリー:その他