雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

12月14日 北風と太陽 その2

2021.12.14

 相変わらずくだらないことを考えている。
 婚姻関係を断ち切ろうとする人に振り向いてもらうめたには。もうこれは「太陽政策」しかないでしょう!
 だって、付き合うのイヤだから別れようとしているのだから、その人を法や倫理に悖るとか、脅したところで、効果はないでしょう。戻ってきたところで長続きはしない。婚姻関係は、相互の信頼、愛情に基づいて成り立っているからです。
 かつて東京家裁で女性の代理人として離婚調停を申し立てました。第1回目の期日のときは相手方の夫が発した言葉が「寂しいよ」「戻って来てくれよ」でした。その場はそれで終わりましたが、その後、相手方が自宅でケガをして入院したという連絡があり、女性も心配になって東京に戻ってしまいました。もともとそれほど深刻な離婚原因がなかったかもしれませんが、断ち切ろうとする人を立ち止まらせる言葉としては自然でいい言葉だったと今でも思っています。

馬場秀幸  カテゴリー:その他