雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

12月17日 「頑張れよ」と声をかけるまえにやることがある。

2022.12.17

 気分が沈んだりしたお客さんが相談に来ることがある。そのときはかける言葉もないので「頑張れよ」「頑張ってくださいね!」と声かけをしていた。落ち込んだお客さんに「頑張れよ」というのは禁句だというが、自分にはそういう言葉しか思い浮かばずに何気なくそういう言葉を使い続けてきた。もしかしたら、それを聞く側としては迷惑だったのではないかと思う。
 今日も、会社からおかしな退職勧奨をされて悩んだ挙句ご相談に来られた女性がいた。
 その女性が会社から受けた退職勧奨というのは余りにも理不尽で話を聞けば聞くほど、その女性の味方をしてあげたくなるような内容であった。ボクは、その女性の気持ちも考えずに次から次へと質問を投げかけた。そうすると、その人も落ち込むひまもなかったのか、その質問に誠実に答えてくれた。もしかしたら、相手の理不尽さに気づいて自分を少し取り戻したのかもしれない。
 心配でついてきた夫が、「彼女の活気のある姿を久しぶりに見ることができました」と言ってくれた。
 まずは、その人から与えられたボクの仕事をきちんとこなす。そうすれば、その人もボクから刺激を受けて少しは元気になるのかも。「頑張ってね」という前にやるべきことをやる必要がある。

馬場秀幸  カテゴリー:仕事