雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

2月12日 遊川和彦の『となりのチカラ』を観る

2022.02.12

 コロナが影響してか、世の中の儀式はずいぶんと簡素化してしまいました。葬儀の一般客なんて祭壇で焼香して終わりです。簡単でいいのですが、昔の人間でもあるので、こんな簡単でいいのかと思ってしまう。日常会話もマスク越し。顔の表情が見えなくなった。感情を表に出してしまう自分には好都合でもあるのですが、何か人間関係が薄っぺらくなってしまいはしないかとも考えます。
 こんな世の中に真っ向勝負しようとしたのが、『となりのチカラ』です。郊外のマンションに移り住んだ中越チカラ君が、同じマンションに住む住民におせっかいをやくという物語。チカラにマツジュンこと松本潤。困っている人の力になったほうがいいのか、それとも知らないふりをしたらいいのか、それこそ中腰で戸惑いまくる姿勢が何とも今風の大人らしくていいです。
 3回目まで観ましたが、1回目は児童虐待、2回目は老人介護、3回目は外国人、と言った社会テーマを盛り込んでいて見応えがあります。そして、チカラの妻に上戸彩。半沢直樹の妻役もよかったが、今回はチカラを叱咤し、蔭になってチカラを助ける強い妻になりきってます。4回目以降是非ご覧ください。おもしろいです。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画