雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

2月13日 民教協スペシャル『ハマのドン“最後の闘い”  ─ 博打は許さない ─』を観る

2022.02.13

 昨年8月の横浜市長選挙。カジノ誘致が大争点になりました。現職の林市長はカジノ誘致を表明。市民団体がカジノの是非を問う住民投票条例を求めて集めた署名、その数は法定数の3倍を超える20万近くにも上っていましたが、条例案は市議会で否決。自民党現職閣僚で菅首相の支援を受けた小此木も立候補。
 市民団体は、元横浜市立大学教授の山中竹春氏を押し立ててカジノに反対。この市民運動と共闘したのが、「ハマのドン」こと藤木幸夫。藤木は、港湾の荷役をとりまとめ、歴代の総理経験者や地元政財界に顔が利く保守の重鎮。菅前総理の支援者でもあった。今の時代が、戦前の「ものを言えない空気」に似てきたと警鐘を鳴らし、一人でも戦うと立ち上がりました。
 感動したのは、藤木が今まで親しい付き合いをしてきた小此木が立候補しても支援せず、市民団体との共闘を貫いた場面。藤木が、小此木や林のことを操り人形であるかのように評してブレなかった。
 今までの保守と市民運動との共闘。決して特別な出来事ではないと思います。自民党は今や新自由主義や米国従属に偏り過ぎています。カジノ誘致などまさにその典型例です。そのため、従来の保守層の生活すら守れなくなってきているからです。保守も市民運動も生活を守るということで一致すれば共闘が可能。そういう希望と展望を示してくれた番組でした。観れてよかった!

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画