雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

3月18日 寺脇研 映画「子どもたちをよろしく」

2020.03.18

 映画「子どもたちをよろしく」がシネウインドで上映される。
 この映画を企画したのは、元文部省官僚だった寺脇研さん。「オリンピックやカジノなど、景気を気にしてばかりの社会の在り方に「違和感を抱いている」と言う。「景気は子どもたちにとって最大の価値ではない。全ての大人が責任をもって、子どもたちのことを考えるような社会になってほしい」(新潟日報2020.3.18)。
 寺脇さんは、役人の駆け出しの頃、教科書裁判の国側の被告席に文部省の担当者として座っていた。ところが、原告側証人であった都留文科大学元学長の太田堯さんの毅然とした証言に「密かに感動した」という(映画「かすかな光へ」)。私も、大学時代、教科書裁判の傍聴に東京地裁に通っていた。たしかに被告側には二人の文部省の役人がいつも座っていた。その一人が寺脇さんんだったのかなあ。
 原告側の主張や原告側の証人の話は、大学生にとって勉強になることばかりで、裁判所の法廷は私にとってはまさに「生きた学校」だった。それはともかくとして、こういう現場を敵であるはずの被告側から客観的に観ていた人がいたというのは新鮮な驚きだった。
 「子どもたちをよろしく」。高田世界館でもやらないかなあ。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画