雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

4月2日 文春報道で表現の自由の大切さを知る。

2021.04.02

  東京五輪・パラリンピック組織委員会が週刊文春に対して、五輪開閉会式の演出内容を明らかにした記事の掲載誌の回収を求めてきた。「演出内容は機密性の高い秘密情報」ということが理由らしい。
  こういうことを通して表現の自由の大切さを私たちは肌身で感じておくべきだ。3月19日のブログで書いたように、文春報道の功績は「オリンピックの裏面というか泥臭い現実をわかりやすく伝えてくれた」ことにある。文春報道がなかったら、私たちは何も知らなかったおとになる。出来上がった開会式を観て「すごいなあ」とか感想を言って拝むだけだったろう。
  表現の自由は空気のようなものである。淀んでしまったときに初めてその表現行為の大切さに気付く。それでは遅いのである。
   

馬場秀幸  カテゴリー:その他