雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

4月29日 綾瀬はるかの『元彼の遺言状』を観る

2022.04.29

 コロナ禍での息抜きは、テレビドラマを観ることです。
 4月開始のフジテレビ『元彼の遺言状』は、やり手女性弁護士が主人公の法律サスペンスドラマ。刑事ドラマや法廷ドラマは、自分の仕事を思い出し、そうしたら息抜きにも何にもならないので、普段なら避けてしまうのですが、大好きな綾瀬はるかが主演するのですから、自然に見入ってしまいました。
 綾瀬はるか扮する弁護士剣持麗子。大手法律事務所に勤務、企業法務を専門にしてとにかく勝ちにこだわり、クライアントの利益のためには手段を選ばない剛腕ぶりで多大な利益を上げていました。
 それが、大金持だった元彼がの遺言によって、老弁護士が経営していた下町にある古ぼけた法律事務所を譲り受け、ついでに元彼が豪邸で雇っていた使用人の篠田(大泉洋)も預かることになった。1回目、2回目は、元彼が死んだ原因を突き止める。そして、3回目は、大手法律事務所を退職して下町の法律事務所にやってきた剣持が、篠田と一緒に下町の再開発にからむ放火事件の謎に挑むというもの。
 剣持が、敏腕弁護士の匂いをプンプンさせて「一般市民の「どうでも案件」はお断り」「「どうでも案件」ををもってくる人間でどうして合理的に行動できないの?」と不満をタラタラいいながら、「どうでも案件」を解決してくれる。傲慢不遜な言い方が鼻につくかもしれないが、「どうでも案件」に日夜取り組む全国のマチ弁にとっては、綾瀬はるかは頼もしい観方。これからも、奈良漬けを60枚も食べて酒気帯び運転の嫌疑で勾留されてしまったパトラッシュのマミちゃんや、放火罪の疑いをかけられたホストの「武田信玄」(源氏名)のような合理的でない人間を助けてほしい。4話以降も楽しみだ。

馬場秀幸  カテゴリー:書籍・映画