雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

5月15日 ちばあきおの『キャプテン』を知ってますか? その2

2022.05.15

 このマンガを読んだのは、中学校の時だった気がするんだが。
 小学校までに読んだりテレビで見たりした「タイガーマスク」や「巨人の星」とは違っていた。
 天声人語の筆者が書いているように、「大して強くもない中学校野球部の努力と成長の物語」であった。圧倒的に強くてたくましいヒーローの話ではないのである。どこにでもいる平凡な中学生が仲間と一緒に野球部で励まし合いながら成長していくというもので、今でいえば青春群像劇なのかもしれない。それは、星飛雄馬や伊達直人よりも自分に身近に感じられ、その当時は共感し、今になっても忘れらないのかもしれない。もう一回読んでみたいマンガだ。
 脇道にそれが、舞台になった中学校は東京の下町だった。すごく狭くてボロそうな家に家族が住んでいるというのも、実は不思議だった。田舎者の中学生にとっては東京は憧れの世界。その憧れの町の住宅事情が???だったのである。もちろん、「巨人の星」でも星一徹と長屋とちゃぶ台は当然のように出てくるが、それを見たのが小学校の低学年の時だったから気にならなかったのだろう。しかし、中学にもなると、マンガの舞台の背景にある生活事情も自分のところと比較する気持ちが起こり関心がでてきたのだろう。

馬場秀幸  カテゴリー:その他書籍・映画