雪の街だより 高田在住の弁護士馬場秀幸のブログです

6月18日 菅首相は、安部元首相の薄笑いをも引き継いだ

2021.06.18

 菅首相の記者会見を観ました。
 ラジオフランスの西村カリンさんという特派員の方の質問。
 「なぜ感染拡大のリスクや死者が出るリスクがあっても開催するのは大丈夫だと思いますか? その理由は何ですか? NOと言えないことでしょうか? それともプライド? または経済の理由か?」
 さすがストレートな質問!これに対して、菅首相、「NOもプライドも経済でもありません。感染対策を講じることができるからであります」「日本に入る前に2回PCR検査、入国時に 検査、それから3日間、選手は毎日検査をします。リスクは海外から来られた方は非常に少ないと思います」
 答弁もかみ合っていませんが、答弁したときの菅首相の薄ら笑い。気持ち悪くてたまりませんでした。
 薄ら笑いとは一般に「困惑したり、軽蔑(けいべつ)するときなどの、声に出さず、顔の表情をかすかに動かしただけの笑い」を言います。今回の菅首相の場合は、外国の記者が何をバカなこと言っているんだという軽蔑を象徴する意味での薄ら笑いだったと思います。そして、それを自分と親しい記者クラブの人間とだけ共有する。結局まだまだ村社会なんだな、と思いました。記者クラブの記者たちは、西村さんの質問と比較して、自分の質問がくだらないとか思っていないのだろうか?
 オリンピックの最中に感染が再拡大したら、薄笑いを黙ってみていた記者たちも同罪だぞ、と私は思うのです。

馬場秀幸  カテゴリー:その他